Vol.3
奇跡をもっと楽しむために……「頑固すぎた自分から、余裕のある自分への変化」

2015年12月17日、数々のTVアニメ主題歌を担当してきたアーティストLiSAさんとライフカード株式会社がタイアッププロモーション『Fo"u"r LiFE』をスタートさせました。
そして、2016年4月18日からは、LiSAさんの5周年を記念し、『Hi! FiVE LiFE』として、装い新たにタイアップを行っていきます。

デビューから5周年という時間で大きく変化してきたLiSAさんがデビュー前やこれまでの4年間、そしてこれからの未来について何を考えて、どう人生を設計していくのかについて全5回に渡って、お届けしていきます。
第3回となる今回は「Girls Dead Monster(以下、ガルデモ)」に出会い、ユイからLiSAになっていくまでの環境や考え方の軌跡を辿ります。

何も信じられず、未来を信じてはダメだと思っていた

―― 高田馬場でのバンド生活を経てガルデモで躍進。そしていよいよメジャーデビューという段階で、LiSAさんの心境はどのようなものだったのでしょうか?

LiSACDが出るまで、私は自分がデビューできることを信じていなかったです。それは、たぶん自分自身がデビュー前に本当にいろいろなことがあって、実際にその事実が起きるまでは「未来を信じちゃダメだ」って思っていたからで。

自分には明日の保証も何もないし、少しオーバーに言うと、明日を生きていけるかもわからない。いろんな周囲の方が「デビューできるぞ」と言ってくれていたとしても、明日になったらデビューできなくなるかもしれないと思っていたんです。

デビューミニアルバム「Letters to U」の楽曲をひとつひとつつくっていく中で、「今日もすごくいい曲ができたし、これだけみんなが力を注いでくれたことは、すごく嬉しい!」という毎日が楽しく、感動もするんですけど、その先の出来事に対してまで期待してしまったら、周りのみんなにも重荷になるし、私も傷つくかもしれないと思うとどうしても信じられない部分があって……。

―― 「デビュー」というチャンスを掴みたいと必死に考えて、行動をしていたのに、いざチャンスが目の前に来ると素直に信じられなかったということですか?

LiSAそうですね。信じられなかったです。ガルデモは人気になりましたが、それは『Angel Beats!』という作品をみんなが愛してくれていたからだって知っていたし、だからこそ私はユイちゃん(同作品のキャラクター)のためにできること、ガルデモのためにできること、アニメのためにできることをやっていました。

作品がなくなったら私はまた、「何者でもなくなる」んです。たとえそのままメジャーデビューしたとしても、自分を必要としてくれる人が本当にいるのかどうか自信を持てるものがありませんでした。

自分にとっていい話だとしても、「この話はすぐになくなるかもしれない……」「今だけでしょ」と思っていました。

―― 「Letters to U」に収録されたLiSAさん作曲の「Believe in myself」には、「何かを信じて傷つくこともあるかもしれないけど、それでも自分の可能性や未来を信じたい」という自身の願いも込められていたのでしょうか?

LiSAみんなが大事にしてくれたこと、事務所やレーベルのスタッフみんなが「これからは家族だから」と真剣に向き合い、本気で話してくれたことで、少しずつ自分と周りを信じられるようになりました。そうやって、デビュー前の不安を乗り越えていった気がします。

「Little Braver」との出会いが停滞から救ってくれた

―― LiSAさんは猫みたいと言ったら失礼ですけど、警戒心が強いというか、気心が知れるまでに時間がかかるタイプなのでしょうか?

LiSAそうですね。最初の距離感はとても遠いし、防衛線も張ってしまうんですけど、でもそれがないと、傷つくのが怖いので……。

―― そんな性格のLiSAさんですが、ガルデモの活動のなかでメジャーデビューをつかめた事実をどう受け止めていますか? 当時の活動のなかで、「一歩抜けたかも」と感じた曲やタイミングはあったのでしょうか?

LiSA「Little Braver」ですね。

当時は私自身、もともと本当に好きな音楽というものが正直何かわかっていなくて。子どもの頃はR&Bが大好きだったし、バンドを始めたらロックやパンクが大好きでしたし、ガルデモを始めたらポップなものも好きになりました。

そういう体験をしてきて、「何かを好きになるって、実は簡単なのかもしれない」と思うようになったら、自分は何が一番好きで、どういう音楽をやりたいのか、正直わからなくなっていたんです。

ガルデモの曲を初めて聴いた時に、いろんな要素がありすぎて、「なんじゃこの曲は!」「もうわけわからん」となりましたけど、何度も聴いて、歌っていくうちに愛情が出てきて、アニメでユイちゃんが歌っているものを見たときにもっと好きになって。

そして、それをライブでやった時に、みんなとすごい景色を見ることができてもっと好きになりました。「Little Braver」という曲は、ガルデモの曲の中でも「ユイとして歌っている」と「LiSAとして歌っている」が、本当にリンクした一曲なんです。

自分の中で何が好きなのかわからないのなら、自分ができること、LiSAという楽器が何かと一緒に共鳴した時に一番自分を爆発させることのできる音楽を、探し求めればよかったんです。

そのきっかけをもらえた、LiSAとして歌えることを初めて見つけられた……それが「Little Braver」です。

多くの人との出会いが自分を未来に導いてくれた

―― LiSAさんの上京してからの2、3年間の話を聞いただけでも、いろんな人に出会って、助けられて、もしかしたら「人」の運が強いのかもしれないですね。

LiSAそうだと思います!

―― 上京してからデビューまで、一言で言えば「チャンスを掴んだ」わけですが、こうして改めて、そこに至る数年間を振り返るとどうですか?

LiSA人生の選択がたくさんありました。おそらくどれを選んでも間違いではなかったと思うんですけど、今、ここにいる現実の私が選んできた道は思い描いていたものとぴったりハマっているので、何も間違っていなかったなと思います。

当時は未来もわからないし、辛かったけど。

ただ私の場合はすごく人に恵まれていたので、「自分自身が犠牲になってもいいや」となりがちな場面で、「それはあかんよ、あんたは自分のことを大事にしなさい」と言ってくれる方がいました。それ以外の時でも自分にとってベストな答えを快く選択できるように、周りの誰かが背中を押してくれたり、導いてくれたりしました。

頑固な自分がいたからこそ、心の余裕が生まれ、奇跡を楽しめるようになった

―― メジャーデビュー5周年を迎えてどのような気持ちですか?

LiSAなんかあっという間の5周年だったなという気持ちもあるし、まだ5周年という気持ちもあるので、5年ってこんな感じなんだなって(笑)。

―― 長くもあるけど、短い5年でもある……。

LiSAそうですね。だけど、すごく濃い、本当にいろいろなことがありすぎた5年だった気がします。

―― デビューしてからの5年間で、昔と比べて強くなったとか、あるいは弱くなったかもしれないなとか、自分の中に変化はありますか?

LiSA一番は、自分の中で許せることが多くなりました。

あの頃は全部が「こうじゃなくちゃいけない!」「完璧じゃなきゃいけない!」とも思っていたけど、頑固だったお父さんが年をとったら柔らかくなった感じと似ていて、柔軟になっていきました。

でも、当初はその頑固さが強みだったんですけどね。

―― 頑固じゃなかったら、ここまで話してくれたような高田馬場生活は切り抜けられないと思います。

LiSAそう! そのあの時代の自分があったからこそ、逆に自分の中で全てを完璧にやりこなさなくても、もうちょっと楽しめる余裕というか、物事の捉え方、遊び方がすごく上手くできるようになったような気がします。

―― ずっと張り詰めて、背水の陣でやってきたところから、この5年で余裕を持てるようになったということでしょうか?

LiSAそうですね。それまでは手に入れたものを無くしたくなくて。だからこそ自分が何かを手に入れたことがすごく嬉しかったし、それを絶対に手放したくなかった。

そして、手放さないためには何をしたらいいのかなと考えた結果、LiSAッ子のみんなに対しても「好きなの!あなたのこと超好きなの!だから行かないで!」といった感じで、すごく重たい女だったなと (笑)。

そこから長い時間一緒にいた夫婦みたいに、「いってらっしゃい♪」「ちょっとくらい遊んできてもいいわよ」と気軽に言い合えるようになったというか、穏やかになったというか。

―― それによって新しく取り組めたことや新しく見えた世界はありましたか?

LiSAありましたね、たくさん。一番変わったのはライブです。もともとは完璧にやりたかったので、120点を目指して失敗していたのですけど(苦笑)、場数を踏んでいろんな経験値が増えたことで、徐々に自分が納得できるものをつくれるようになり、そこからさらに先に行くために、自分は何をすればいいのかを考えられるようになりました。

でも“いいライブ”の条件って、自分でできること以上に実はその現場の空気や、そこで起こるいくつもの奇跡のほうが要素を占めていると思っていて。その奇跡を見てみたいし、楽しみたいと思うようになりました。

―― つまり、ライブというものは「奇跡」が起こらないと完成しないということですか?

LiSAそう。そう思いました。そういうことを発見できたかなと。

―― すると最近のライブでギターやピアニカを弾くようになったのも、それを狙って?

LiSAあはは(笑)。そういうことかもしれませんね。パフォーマンスは完璧じゃなくてもその先にある景色を見たくなったんです。

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